職場の自販機で2年間一度も買わなかった話・誰にも言えなかった私の静かな戦い

節約

職場に新しい自販機が入りました。
2023年頃、新庁舎ができた時のことです。
会社のマスコットキャラクターがプリントされた、本当に可愛い自販機でした。

営業から帰ってきた同僚たちが、休憩時間になるとチャリンチャリンとお金を入れていきます。
職員用の冷蔵庫がなかった職場では、夏場の冷たいドリンクはまさにオアシス。
新作が入ると「どう?」「美味しかった?」「飲まなきゃ」「私も!」と職場中が盛り上がりました。

私はその輪の中で「そうね」「へぇー」と相槌を打っていました。

(チャリンチャリン。また誰かが買ってる。私はお茶で十分よ、ふふ)

2年間、1回も買わずに。

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買わなかった理由は、誰にも言えなかった

実は管理栄養士の資格を持つ私、資格柄
ジュースやミルクコーヒー1本にスティックシュガー12本分が入っていることがわかっています。

砂糖が身体に良くないなんて誰もが知っている日本の常識。

でもジュースになると皆わからなくなる。不思議ですよね。
(それだったら夜にビールが飲みたい・笑)

でも本当の理由は、もっと切実なものでした。

その頃の私は、仕事を辞めたくて辞めたくてたまらなかったのです。
コロナ禍で世の中が暗く沈む中、職場だけは関係なく忙しく回っていました。平気で外出、毎日の密室での会議、、、コロナ禍による鬱々とした人間関係。黙っていると勝手に悪者にされる。今思えば完全なブラック企業。私語もできず、YouTubeだけが友達でした。

(1円でも多く貯めて、絶対にここを出てやる。それだけを考えていました)

だから目の前にある可愛い自販機にも、財布を出す気にはなれませんでした。
「お金を貯めたいから買いません」なんて、言える雰囲気じゃない。
だから黙って、エコボトルのお茶を飲んでいました。

職場の誰も、私の心の声を知りません。

 

守る力が、私の武器だった

介護職の給料が大きく上がることはありません。
稼ぐ力に限界があるなら、守る力貯める力を鍛えるしかない。
住宅ローンを払い終えた後はその分を丸ごと貯金に回し、転居で家賃収入も得るようになりました。

YouTubeでお金の知識を増やし、NISAや投資も覚えました。

(貯金だけじゃ増えない。じゃあどうする?勉強するしかないじゃない)

「これは今の自分に必要なものか?これに対価を払えるか?」

それだけを静かな基準にして、黙々と働き続けました。
そして定年退職の日、きちんと有終の美を飾って職場を去りました。

あれがあるから、今の私がある

今はサイドFIRE生活を送っています。
誰にも言わずに貫いた2年間。

(職場のみんな、実は一度も買ってなかったのよ。
ふふふ)

当時の自分に声をかけるとしたら、一言だけ。
「よくやったよ」

 

今でも自販機のジュースは必要以外買っていません。FIREした今も変わらない、私の価値観です。

自販機のジュース1本100円。(今はもっと高いね)
小さく見えるかもしれません。
でも自分の価値観を静かに守り続けたこと、それが今の自由な時間につながっています。


【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。

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