朝のクイズをきっかけに、30年前の保険証券を引っ張り出した日

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毎朝、ファイナンシャルプランナー3級の勉強を、1問ずつ続けています。
今朝の問題は、これでした。
「火災保険では、地震が原因で発生した火災による損害は補償されない。○か×か?」
答えは。地震・噴火・津波が原因の損害は、火災保険では補償されません。そのために地震保険という別の仕組みがあるのです。
正解できて、いい気分でした。……のはずが、そこで手が止まりました。

「うちの保険、どうなっていたっけ」

思い出したのです。30年前に契約した、ある建物の火災保険。
先日、そのあたりで災害級の豪雨がありました。幸い何事もなかったようで、ほっとしていたのですが——もし床上浸水していたら、どうなっていたんだろう。
そして、もうひとつ引っかかったことがありました。地震保険、たしか期限が来たときに更新しなかった気がする。
気になり始めたら、止まりません。
引き出しにしまってあった保険証券を、引っ張り出してきました。

30年前の証券が出てきました

30年前に契約した住宅総合保険の証券
平成9年契約。保険期間30年、一括払い。満期は来年の6月30日でした。まだ生きています。
そして、はっきり書いてありました。
「地震保険:基本契約の始期から5年間」
やっぱり、地震保険は5年で終わっていました。
平成14年、つまり2002年で切れていたのです。
20年以上、地震保険なしで来ていたことになります。

水災は、補償されている。でも——

一方で、こちらは良い発見でした。この保険は「住宅総合保険」という種類でした。
昔の火災保険には2種類あって、「住宅火災保険」は火事・落雷・風災まで。「住宅総合保険」は、それに加えて水災も入る——つまり、水害はカバーされているのです。
ほっとしました。……そこで終わっていたら、この記事は書いていません。

生まれて初めて、約款を開きました

30年間しまいこんでいた住宅総合保険の約款
証券と一緒に、赤い表紙の冊子が入っていました。「住宅総合保険の約款」です。
正直に言います。30年間、一度も開いたことがありませんでした。細かい字がびっしり並んでいて、開く気にもなりませんでした。
でも今回、思い切ってめくってみました。「水害保険金」という言葉を探して。

探し方が、だんだん分かってきました

細かい字がびっしり並んだ約款のページ
最初に見つけたのは、第7条(水害保険金の支払額)。ここには「いくら出るか」の計算式が書いてありました。
でも、それだけでは足りませんでした。「どういう場合に出るか」は、別のところ——第1条(保険金を支払う場合)の第7項にあったのです。
約款って、「読むもの」じゃなくて「必要なところを探すもの」なんですね。この歳になって、初めて知りました。

分かったのは、3段階の仕組みでした

水害保険金の支払額が書かれた条文
そこには、こう書いてありました。
建物の損害が、価額の30%以上のとき → 損害額の70%が出る
床上浸水して、損害が15%以上30%未満のとき → 保険金額の10%
床上浸水して、それより小さい損害のとき → 保険金額の5%
つまり、床上浸水したからといって、かかった修理費が全部出るわけではない。大きな損害でなければ、決まった割合の金額しか出ないのです。
そして、いちばん大事なことに気づきました。
床下浸水だけでは、1円も出ません。
2つ目も3つ目も、条件は「床上浸水」。しかも約款には、床上浸水の定義まで書いてありました。「居住の用に供する部分の床(畳敷または板張等のもの)をこえる浸水。土間、たたきの類は除く」。玄関の土間まで水が来ても、床上浸水にはならないのです。

そのまま、電話をかけました

分かったら、確かめたくなりました。証券に書いてあった代理店に、そのまま電話しました。
聞いたのは3つです。
今、この建物はいくらと評価されているか
床上浸水したら、実際どうなるのか
来年の満期のあとは、どうすればいいか
答えは、こうでした。評価額は契約通り。水災は床上浸水したときの損害額から対象になる。満期の2ヶ月前に、新しい保険の案内が届く。
すっきりしました。あとは来年の4月に、封書が届くのを待てばいい。

まとめ・90歳の私へ

このブログの一番の読者は、30年後、90歳になった私です。だから、今日のことは記録として残しておきたいと思いました。
以前、捨てる前に写真を撮るという記事を書きました。あれと同じで、これも「通過した記録」です。
61歳の朝、たった1問のクイズから、しまい込んでいた30年前の書類を引っ張り出して、生まれて初めて約款を読んで、電話までかけた。たった一つの問題が、こんなところまで連れていってくれました。
そういえば、引き出しにパンパンだった通帳を15冊解約したときも、同じ感覚でした。「よく分からないまま置いてあるもの」を、一つずつ確かめて、すっきりさせていく。
資格を取るために始めた勉強でした。でも、資格うんぬんの前に、自分の暮らしの点検になっている。うろ覚えだったところを、ちゃんと確かめられる。これは、思っていた以上の収穫です。
90歳の私へ。あのとき見直しておいて、よかったでしょう?
そうやって、今日ものらりくらりと暮らしています。

※保険の内容は契約時期・商品・保険会社によって大きく異なります。この記事は我が家の古い契約の一例です。ご自身の契約については、必ず証券・約款をご確認のうえ、保険会社や代理店にお問い合わせください。


【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。

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