大きい350mlの水筒を、もう30年使っています。

780円で買った中国製のタンブラー型で、30年経ってもビクともせず、保温力も高い、私の愛用品です。
この水筒は、急須の代わりとしても使っています。
でも最近、もう一つ、小さな水筒が欲しくなりました。
定年後、行動範囲が変わりました
定年退職をして、行動範囲が狭くなりました。移動時間も短くなって、次の場所に着けば、もう飲み物が飲めます。
だから大きな水筒は要りません。でも、ほんの少し、200mlくらい手元にあると安心。そんな気持ちで、小さな水筒を探すようになりました。
無印良品で、ちょうどいいものを見つけました
そこで見つけたのが、無印良品の200mlです。昔から使っている350mlと同じタイプで、口のところに何も飾りがなく、そのまま飲めるもの。洗うのも簡単で、いつでも清潔でいられます。
私にとっては、清潔か、不潔かが、道具選びの大事な基準です。
お茶碗を布巾で拭かないのも、同じ理由から。その意味で、これはぴったりのものでした。
今の日本は、自動販売機でいくらでも飲み物が買える時代です。
でも、必要だと分かっているものは、その場で買うのではなく、きちんと準備して持っていく。たかが100円、されど100円。この気持ちは、住宅ローンを払っていた時代から、FIREした今でも、変わっていません。
まさかの、ラベルのノリ地獄

買ったはいいものの、値段のラベルを剥がしたら、水筒にノリがべったり残っていました。
洗剤で擦っても、手で擦っても、ガンとして取れません。調べてみると、ドライヤーで温めて少しずつ剥がす、ガムテープで剥がす、消しゴムでこそげ取る、油を塗ってふやかす、といろいろな方法が出てきました。
最初はメラミンスポンジで擦ってみましたが、傷がつくのでやめたほうがいいと知り、中止しました。次に、台所にあった油を塗って、ドライヤーで温めながら試してみましたが、気持ち取れた程度で、まだベタベタ。泣きそうになりました。
消しゴム探しという、小さな寄り道

「消しゴムでこそげ取る」という方法を試そうと思ったのですが——そもそも、消しゴムがどこにあるか分かりませんでした。
子供のいない生活には、消しゴムなんて、ほぼ使いません。新しい消しゴムは、子供のいる同僚に全部あげた記憶があります。それでも何とか引き出しの奥から探し出して、ようやく作業を再開しました。
一体全体、この消しゴムを最後に使ったのは、いつだったのでしょうね。
20分の格闘と、40年前の記憶

ドライヤーで温めながら、消しゴムでこすっていく。温めすぎに注意、と書いてありましたが、その加減がまったく分かりません。冷めたらまた温めて、こすって——それでも、なかなか取れません。かすだけが、どんどん溜まっていきます。
格闘すること、15分か20分だったでしょうか。たった1,100円ほどの小さな水筒に、こんなに時間をかけることになるとは。
こすりながら、ふと昔のことを思い出しました。若い頃、病院の面接に着ていった、いちばん新しい服。そこにうっかりシールを貼ってしまい、剥がそうとしたら、ノリが全部服にくっついて、そこだけシミになってしまったのです。結局その服は台無しになりました。もったいなくて、まだ手元に残っています。
するっと剥がれるラベルと、ベタベタになってしまうラベル。どこに、どんな差があるんでしょうね。
「買わなきゃよかった」がよぎった理由

何とか、何とか、きれいに取ることができました。本当に、もうこりごりという感じです。
でも——こういう方法で取れると分かったのは、収穫でした。あの服も、もしかしたら、少し温めればよかったのかもしれません。
正直に言うと、途中で何度も
「こんな思いをするなら、買わなくてもよかったかな」と思いました。
この歳になると、時間がとても貴重になってきます。若い頃のように、パッパッと何でもこなせなくなり、一つひとつのことに、慎重にならざるを得ません。
力も、昔のようにはありません。ドライヤーを持って、何度も何度もこすり続ける作業は、正直、苦痛でした。
本来なら、きれいに剥がせて、すぐに使える状態であるべき商品です。それが、歳を重ねるにつれて、こういう小さな「余分な作業」が、以前より重く感じられるようになりました。
若い頃と、今の生活とでは、物への価値観が、だいぶ変わってきているのだと思います。この話は、意気揚々と出かけたのに、何もかもうまくいかなかった一日にも少し書きましたが、あの日の格闘は、まさにこれでした。
まとめ・親分と子分、両方使いこなしていきたい
それでも、無事きれいになった水筒を、今は毎日愛用しています。
30年もののタンブラーと、今回の200ml。並べてみると、まるで親分と子分のようです。片方は年季の入った相棒、片方はこれからの相棒。古いものと新しいもの、両方をうまく使いこなしていきたいと思っています。
買って失敗したかなと思っても、手をかけて、きれいにして、結局は毎日使っている。
振り回されたり、笑ったり、また使い始めたり。そんなふうに、のらりくらりと暮らしています。
※商品の仕様や価格は購入時点のものです。粘着物の除去方法は素材によって適さない場合がありますので、目立たない場所で試してからお使いください。あくまで我が家の体験談としてお読みください。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。


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