週刊誌を読んでいたら、オーケーストアが紹介されていました。
それを見て思い出したんです。私が人生で初めて買った株は、このオーケーストアの株。しかも証券会社ではなく、スーパーのレジで買ったんです。
今日は、レジで蕪(かぶ)じゃなくて株を買った話です😊
「働かないでお金を得る方法」が口ぐせの同僚

今から18年前の2008年ごろ。当時はネットで証券口座を開けるような時代ではなく、私は株の買い方どころか、株そのものがさっぱり分かりませんでした。
ただ、職場に株や財テクにとても詳しい女性がいて、「働かないでお金を得る方法」というのが口ぐせでした。当時の私には、彼女が何を言っているのか全然分かりません。働くからお金がもらえる、と思っていましたから。今思えば、株や投資、不動産のことを言っていたんですね。……彼女、今ごろ何をしているのかなぁ。
レジ横の封筒「ご自由にお取りください」

仕事の帰り道に、当時できて間もないオーケーストアがありました。過剰包装をしない、温度管理を徹底する、コストを下げてお客様に還元する——このコンセプトは18年たった今も変わっていません。
ある日、レジに並んでいたら、レジ横に大きめの封筒が平積みしてありました。「ご自由にお取りください」。もらえるものはなんでももらいたい私です(笑)。
なんだろうと手に取って、中の紙を出してみると——「株主様募集」。
同僚のあの話もあったので、「株ってこうやって買うんだ」と勝手に思い込みました。
ボーナスで、株主デビュー
封筒の書類は、正直ちんぷんかんぷん。
なにせ株自体が分からないのですから。でも中に、振込用紙が入っていました。
当時は今のように1株から買える時代ではなく、100株が1口。
ちょっとまとまったお金が必要でした。ちょうどボーナスが近く、そして仕事にくたびれて「この職場、辞めようかなぁ」と考えていた時期。
最後にもらうボーナスで買ってみよう——そんな気持ちで、振込用紙でお金を振り込みました。
それが私の株デビューです。
証券会社も口座開設もなし。スーパーでもらった封筒であっさり株主になってしまいました。ちなみに金額は、長いこと「たしか10万円くらいだったかな」と思っていました。この記憶、記事の後半でひっくり返ります。お楽しみに。
初めての配当金は、500円

買ってから半年後くらいだったと思います。初めての配当金が届きました。
500円くらい。
「なんだ、それっぽっちか」
ちょっとがっかりした気分と、「株って、そんなもんか」という気分でした(笑)。そして売り方も解約の仕方も分からなかったので、そのまま持っておくことにしました。
というより、取っておくしか方法がなかったんです。

すると毎年、半年ごとに500円が1,000円に、1,000円が1,500円に。
手元に残っていた2009年12月の中間配当金計算書を見ると、税引後で1,512円でした。1,500円とか1,800円の時代が長く続いて、「こんなもんなのかな」と思いながら、株を買ったこと自体に満足して、値上がりも値下がりも気にせず持ち続けました。
実は、今は買えないレアな株だった
ずっとあとになって株の勉強を少しした頃、あらためてオーケーストアの株を調べてみました。すると分かったんです。
オーケーは今も株式上場していない、
親族経営の会社。ネットで調べた限りでは、株を一般に売っていたのは私が買った前後の3年ほどだけで、今この株を手放すと親族のもとに戻る形になり、今後も上場はないだろう——と書かれていました。
つまり、今は上場していないので、一般の人がこの株を買うことはできないんです。
この株を持っていること自体が、けっこうレアみたいです😊
親族経営の会社だからこそ、証券会社を通さずレジで売っていたんだな、と今なら分かります。ちなみに現在の私はネット証券の口座も開いて株の買い方を覚えましたが、覚えたからこそ分かったことがあります。
普通、株はレジでは売っていません(笑)。
あのオーケーは、数年前に銀座のど真ん中に出店して、うちの近所にもどんどん増えて、大きくなり続けています。銀座に店を構えるのに非上場。
なんだか特別感があって、100株しか持っていないけど、いいわね、って。うふふ。
500円が、9,000円に育った

そして配当金は、あるときからあれよあれよと大きくなりました。2,000円になり、3,000円でびっくりして、現在は半年に1回、8,000〜9,000円も入ってきます。
半年に1回8,000円って、ちょっと嬉しくないですか? 税金も引かれた後の金額なので、まるまる私のお小遣いです。
「売らないでよかった」という感覚は、実はありません。売らなかったんじゃなくて、売り方を知らなかっただけですから(笑)。
古い封筒から、証拠が出てきた

さて、この記事を書くために古い封筒をひっくり返したら、当時の書類が一式出てきました。そこには——
「申込証拠金 307,480円」
じゅ、じゅうまんえんじゃなかった……!
100株で約30万円。18年前の記憶なんて、あてになりませんね(笑)。

そして、本物の株券まで出てきました。
今はもう株券が発行されない時代ですから、この飾り枠の紙もなかなかのレア物です。
もうひとつ、書類を見て気づいたこと。
振込期限は2008年9月8日。その1週間後の9月15日に何が起きたかというと——あのリーマン・ショックです。世界中が株価の大暴落で大騒ぎになる直前に、スーパーのレジで株主デビューしていたなんて。知らないというのは、のんきで強いものですね。
まとめ・私の教科書になった宝物

この株を18年持ち続けたおかげで、あとから株の勉強をしたとき、仕組みがすっと分かりました。株はその会社の成長を見ていくもの。応援したいかどうか。将来性はどうか。ひとつの会社を長く見続けると、値動きも配当も、小さな世界がまるごと見えてくる。
私の教科書のような株になりました。
現在FIREしていますが、実は株はほとんどやっていません。オーケーストアの株を通して、株の難しさも覚えたからです。単元株をいくつか持っていますが、全部合わせても半年の利益は1万円ちょっと。それに比べてオーケーの配当は1口で半年に約9,000円。
かなり率の良い、私の宝物になっています。
レジで、蕪と一緒に買った株。18年後にこんな話になるなんて、あの日の私は思ってもいませんでした。のらりくらり暮らして育った株の話でした。
※この記事は私個人の体験談で、特定の銘柄や投資をおすすめするものではありません。株式の情報は私が調べた時点のものです。投資はご自身の判断でどうぞ。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。



コメント