ガスコンロを取り替えてから6年。先日、床にこぼしたものを拭こうとしゃがんだとき、あることに気づきました。
「あれ、隙間が空いてる」
きっかけは、点検に来た営業さんの催促でした

2019年の秋のことです。ガスコンロの調子が悪くなってきていました。
ガス会社の点検は、今でも年に1回来ます。そのとき、大手ガス会社の営業さんが、しきりに「もう古いから取り替えてください」「ガスだから危ないですよ」と催促してくるのです。
まだ使えると思いながら騙し騙し使ってきましたが、
「ガスだから危ない」と言われてしまうと、心が揺らぎます。古くなっていたのは事実ですし、断りきれませんでした。同時に、これはこの方の営業成績にもなるのだろうな、という察しもついていました。
見積もりは、60万円弱
そこで見積もりを出してもらったところ、提示されたのは60万円弱。その高さに驚きました。
ガス機器の交換に何十万かかるのは、もちろん分かります。でも、あれこれ理由をつけて、なんとなく上乗せされていくような感覚がしてなりませんでした。
説明はとても丁寧で熱心でした。「この機種はこうで」「ここはこうだから」と、細かく話してくださいます。でも私の希望は、今まで使っていたものと同じようなものが、そこにはまってくれればいい、それだけだったのです。正直、半ば面倒に感じていました。
その説明の中に、こんな話がありました。「家を建てた当初のビルトインコンロと、今のコンロはサイズが微妙に違うんです。はまることははまりますが、少し高さが違うので、高さを調整する工事が必要です。部品を含めて10万円ほどかかります」
ネットで見つけた「正直屋」さん
「またご連絡します」と言って、その場は保留にしました。そしてインターネットで、もっと安くできるところはないかと探しました。
そこで見つけたのが、地元のガス工事店「正直屋」さんです。「正直に仕事をいたします」という謳い文句。その名前に惹かれて、電話をしてみました。
来てもらうと、話は早いものでした。「取り替えられますよ」「今まで使っていた機種がこれだから、同じグレードならこれですね」と、ポンポンと決まっていきます。
「フードはまだ使えますよ」
ここで、大きな違いがありました。
最初のガス会社の営業さんは、「コンロを取り替えるなら、上のレンジフードも一緒に交換すべき」という前提で話を進めていました。セットで替えるものだ、と説明されれば、そういうものかと思って交換せざるを得なかったと思います。
ところが正直屋さんは、こう言ったのです。
「今のフードを新しいタイプに変えると、天井から調理台までの高さを取ってしまって、調理する場所が狭く感じるようになりますよ。まだまだ十分使えますし、古いタイプですけど、このまま使えばい

いんじゃないですか。本当に壊れたときに考えたらいいと思います」
実際、換気扇フードには何も困っていませんでした。壊れていたのはコンロだけです。そのアドバイスのおかげで、見積書の4行目には斜線が引かれ、フード交換はなしになりました。
結果、28万7千円

最終的な金額は、28万7千円でした。
しかもこれは、ガスコンロだけでなく給湯器の交換も含めた金額です。
大手の見積もりが60万円弱だったことを思えば、半分以下です。
そして6年後、しゃがんで気づいた

冒頭の話に戻ります。
工事から6年経った先日、何かをこぼして拭こうとしゃがんだ拍子に、コンロと下の扉の間に隙間が空いていることに気づきました。
最初は「えっ」と思いました。でもよくよく考えてみると——ああ、これか。あのときガス営業の人が「10万円かかる」と言っていたのは、このことか。
6年間、まったく気づきませんでした。私が座る場所はキッチンに背を向けているので、食事中も目に入りません。料理をしているときも、腰元のことなど気にしたこともありませんでした。夫はそれなりに気づいていたようですが、「そんなものか」と思って、一つも気に留めていなかったそうです。
気づいた後も、そのままです
気づいてから、埋めなければいけないかなと思って、いろいろ知恵を巡らせました。ホームセンターに行こうか、100均で何か代用できないか。
でも結局、そのままにしています。見栄えも悪くありませんし、6年間、一つも困ったことがなかったからです。
むしろ、密閉されていないおかげで、下に入れてある洗剤やフライパンに湿気がこもることもありません。
このキッチンを使うのは私と夫だけで、2階のキッチンにお客様をお招きすることもありません。不便がなければ、何も問題のない生活です。
まとめ・必要かどうかは、自分が決めること
もしあのとき、「ここも埋める工事が必要です、10万円かかります」と言われていたら、私は「はい」と言うしかなかったと思います。
でも実際には、6年経ってやっと気づく程度のことでした。その隙間を埋めるためだけに10万円を払うかどうかは、価値観の問題です。こだわりがある方なら、きちんと埋める必要もあるでしょう。私にとっては、必要のないものでした。
以前、洗面台の交換をホームセンターに頼んだ話も書きましたが、今回も同じことを思いました。向こうから来る話に、言われるまま乗らないこと。「使えるものは使いましょう」と言ってくれる相手に出会えたのは、幸運でした。
あと10年もすれば、このガスコンロも痛んでくると思います。そのときは、またどうなるのでしょうね。
※金額や工事内容は住宅の状況や時期によって異なります。あくまで我が家の体験談としてお読みください。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。


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