お盆のある平日、私は朝11時ごろ、意気揚々と家を出ました。観たい映画があったのです。
ところがその日は、なにもかもが、うまくいきませんでした。
まさかの、映画館ちがい
向かったのは、いつもの映画館……のつもりでした。着いてみたら、なんと別の映画館。私の勘違いです。
正しい映画館までは、歩いて5分。炎天下を歩きました。
しかも私は、この映画館に行くとき必ず頼む大好物、サブウェイのサンドイッチを、先に買ってカバンに入れていました。近くにお店がないので、ここに来たときのお楽しみなのです。
やっとたどり着いたら、上映は満席。次の回も、その次も、ほぼ満席。次と言っても3〜4時間後です。あきらめました。
ダイソーで、うれしくなって

気を取り直して、買い物リストを片手に、錦糸町をぐるぐる。ところが、高いものほど、なぜかピンとくるものが買えません。おかしなものです。
そんな中、大当たりだったのがダイソーでした。ニトリか無印かと見まちがえるほど立派で、旅行グッズもずらり。9月にマレーシアへ一人旅を控えているので、つい手が伸びます。
そこで見つけたのが、ダイヤル式のキッチンタイマー。なんと500円。無印の似た商品の、4分の1のお値段です。
でも、500円には理由があった

喜んで帰って、電池を入れて、いざ壁に。ところが、マグネットがうまくつきません。つく向きにすると、今度はダイヤルが回せない。回せる場所につけると、光るパネルの字が見えない。
結局、使うたびに壁から外して、回して、戻す。
いちばん面倒なことになってしまいました。
今まで使っていたのはタニタのボタン式。分と秒をいちいち押していくのが面倒で、だからダイヤル式に憧れたのに、これでは本末転倒です。
無印のサイトを見たら、ちゃんと理由がありました。マグネットは縦向き、パネルも見やすい。「なるほど、この差が値段なんだ」と、悔しいけれど納得しました。
私にとっての500円は、ただの500円ではありません。サンドイッチがお昼に一つ食べられる金額ですから。
30年、同じかたちの水筒を使っています

同じ建物の無印にも寄りました。買うつもりがなくても、あの整然とした店内をウロウロするだけで、気持ちが上がるのです。
そこで1000円の小ぶりな水筒を買いました。飾りけのない、シンプルなステンレス。飲み口も、ぐるっと蓋を回すだけ。私はこういうのが一番好きなのです。
実は、30年愛用している水筒があります。780円で買った中国製のタンブラー型、350ml。30年経ってもビクともせず、保温力も高い、私の愛用品です。
この水筒は、急須の代わりとしても使っています。お茶を淹れる道具を別に持たなくても、これ一つで足りてしまうのです。
水筒を持ち歩く習慣なんて、まだ世の中になかった頃から、私は隠れるように使っていました。やがてエコボトルが流行り出すと、象印もタイガーもかっこいい飲み口を出しましたが、あれは洗うのに手間がかかって乾きも遅い。高いものもいくつか持っていましたが、結局ぜんぶ人にあげてしまいました。
最終的に、シンプルで手間のかからないタイプが一番使いやすい。だから、無印がやっと同じかたちを出してくれたのが、うれしかったのです。無印なら、この先パッキンなどのパーツにも困らなさそうですしね。
水筒のノリと、20分の格闘

ところが。値段のラベルを剥がしたら、ノリがベッタリ。これが、どうやっても取れません。
洗剤、たわし、油、ドライヤー。ネットに書いてある方法を片っぱしから試しても、一向にダメ。最後は、引き出しの奥にたった一つ残っていた消しゴムで、温めては少しずつこすり、冷めてはまた温め……。半べそをかきながら、20分。
私は昔から、こういう作業で新しい物を壊してしまうことが、よくあるのです。不安の中、こすり続けました。
やっと取れたときには、「こんなに苦労して手元に来るのなら、いらないな」とさえ思いました。可愛くて、気に入っているのに。
(※悔しいので、途中から写真を撮り始めました。笑)
愛用バッグまで、お釈迦に

極めつけは、愛用のショルダーバッグです。1年前に買った、500円のオレンジ色のナイロン製。とにかく軽くて、もう他のカバンは持てません。
使いにくい部分は、自分で少しずつ直してきました。マグネットフックを縫い付けたり、ずれる紐を縫ったり、引っ掛けるところがないので中に安全ピンを入れたり。
その日は、伸びきったゴム紐を替えようとしました。マレーシアに連れて行くつもりだったのです。軽くて、小さくたためて、現地で斜めがけにしたら便利だろうと、楽しく想像しながら。
ところが、古いゴムを抜いたら金具まで取れ、付け直そうとしたら布の穴が大きくて噛まず、3回くり返したら裏に穴が。バッグも金具もゴムも、全部だめにしてしまいました。
それでも、サンドイッチはおいしかった
くたくたで帰宅。あのサンドイッチを、やっと食べました。
……パンはすっかり水を含んで、べちゃべちゃ。おいしさは半分です。しかも後から、会社の福利厚生を使えば半額だったと気づきました。炎天下でぼーっとしていると、頭が回らないものですね。
でも、久しぶりに食べられて、おいしかった。おいしかったんですけどね。
まとめ・詰め込まない暮らしへ
振り返ると、映画も買い物も全部この一日でやろうとしたのが、そもそも無理だったのです。
働いていた頃は、仕事の隙間に映画をねじ込み、隙間に買い物をして、失敗しても振り返る間もなく過ぎていきました。
でも今は違います。映画は映画の日、買い物は買い物の日。そう分けられる時間が、もうあるのです。なのに、体と頭がまだ「詰め込みグセ」を覚えている。
これからは、余裕を持って、少し早めに動く。うまくいかなかった一日が、そんな気づきをくれました。
のらりくらり、また明日から。
※価格や商品の仕様は購入時点のものです。使い勝手の感じ方には個人差がありますので、あくまで私自身の体験談としてお読みください。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。


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