死蔵品が旅立つ場所。近所の「ぐるり」のこと

家事

近所に「ぐるり」があります。

私が勝手に命名しています。
正式な名前はありません。

でも毎週のように通っています。

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「ぐるり」って何?

街道に面した民家のガレージに、テーブルが一台置いてあります。
屋根があって、無人。

仕組みはシンプルです。

  • 不要なものを自由に置いていく
  • 欲しいものを自由にもらっていく
  • お金は一切かからない

ミニ無人無料リサイクルショップ、といったところです。

「ぐるり」という名前は、ネットの物々交換サイトから借りました。
「めぐる」という意味です。
物が人から人へめぐっていく。そのイメージがぴったりだと思っています。

最初はただの素通りでした

最初は自転車で何度も前を通り過ぎていました。
テーブルの上に何か置いてあるな、くらいにしか思っていませんでした。

ある日、気づきました。
通るたびに置いてある物が違う。

洋服、靴、食器、文房具。
注意深く見ると、品物にメモが貼ってあるものもありました。

メモにはこう書かれていました。

「新品」

そこで初めて仕組みがわかりました。
無人無料の物々交換コーナーだったんです。

還暦すぎて、死蔵品と向き合うことにした

義母を見送って、だんだんと自分の番が近づいてきている感じがしてきました。

使っていないものが多すぎる。
終活、断捨離、そろそろやらなきゃと思っていました。

メルカリも試しましたが、手間がかかるわりにたいしたお金にはなりません。
取引相手への気遣いも正直しんどい。

「まだ使える」「捨てるには勿体無い」
そう思いながら物置の奥に詰め込んだものたちが、ずっと眠っていました。

どの家にも死蔵品はあると思います。
年配の方と暮らしていればなおさらです。

そこへ「ぐるり」の登場です。

初めて置きにいった日のこと

最初に持っていったのは、物置の奥にあったコップと皿とタッパー。
たぶん昔、銀行の粗品でもらったものです。
新品なのに、外箱は埃をかぶって変色していました。

こういうものが、どこの家にも眠っていませんか?

テーブルにそっと置いて、逃げるように帰りました。

半日後に様子を見に行くと……

全部なくなっていました。

嬉しかったです。
ゴミにもできずに眠っていた死蔵品が、日の目を浴びて誰かのところへ旅立った。
そう思ったら胸が温かくなりました。

皿やカップなどの食器は、在日外国人の方がもらっていくのではないかなと想像しています。
国に帰るとき荷物を減らしたい、でも生活用品は必要。そんな事情があるのかもしれません。
あくまで想像ですが。

今は「ぐるり常連」です

それからはせっせと運ぶようになりました。

色鉛筆セット、クリアファイル、キーホルダー、日本てぬぐい、上履き、ボールペン、ファンヒーター、ポット、着なかった服、湯たんぽ、灰皿……

「こんなもの誰かいるかな?」と思いながら置いていくのですが、たいてい半日でなくなります。

ホットカーペットのように大きくて古いものは心配だったので、メモを残しました。

 

          「残っていたら1週間後に回収します」

半日後に見に行ったら、それもなくなっていました。
私には不要でも、必要としてくれる人はいるものですね。

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こんなのも、新しい持ち主のところへ行きました!

もらってきたものもあります

「ぐるり」は置くだけではありません。もらってくることもあります。

植木鉢の台。ベランダにちょうど良いサイズで、今も重宝しています。
レジャーシート。自転車の雨よけに使えます。
自転車の前カゴ用の防犯カバー。作ろうと思っていたところだったのでラッキーでした。

そして一度、失敗もしました。

1メートルくらいある細い棒を見て「伸縮式の物干し竿だ!」と思って持って帰ったら……
のぼりの竿でした。😅

うちでは使いません。翌日、そっと返しに行きました。笑

年配の女性に声をかけられた日

ある日、物を置いていたら年配の女性が不思議そうに声をかけてきました。

最初の私と同じで、仕組みがわからなかったようです。

システムを説明したら、とても感心していました。

「ぐるり」は口コミで広がっていくのかもしれません。

おかげで家がスッキリしました

「ぐるり」のおかげで、我が家はだいぶスッキリすることができました。

捨てられない、でも使わない。
そんな死蔵品の行き場ができたことが、本当に助かっています。

「ぐるり」のいいところ:

  • お金がかからない
  • 手間がかからない(置くだけ・もらうだけ)
  • メルカリのような気遣いが不要
  • 死蔵品が誰かの役に立つ
  • 断捨離が楽しくなる
  • 家がスッキリする

近所を探してみてください。
案外、あるものですよ。

そして、もしあなたの近所にあったなら、ぜひ使ってみてください。
最初はドキドキするかもしれません。でも大丈夫。
逃げるように置いてくればいいんです。


【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。

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