玉ねぎが、一晩で20個になりました。
もともと家に普通の玉ねぎが2個ありました。そこへ私が特売で小玉を15個買ってきました。握りこぶしより一回り小さいくらいの玉ねぎです。安かったので、すっかり気を良くして買ってしまいました。
その夜、夫が高知の新玉ねぎをもらって帰ってきました。それも立派な大玉が3つ。合わせて20個です。夫と2人暮らしの家が、その日のうちに玉ねぎ祭りになりました。
置いておける玉ねぎと、置いておけない玉ねぎがあります

玉ねぎはとても日持ちのする野菜です。実際、このとき買った小玉は今も2個、冷蔵庫に残っています。買ったのは6月の終わりごろですから、もう2か月近くになります。ネットに入ったまま所帯じみた見た目になっていますが、ちゃんと食べられます。
問題は新玉ねぎのほうでした。新と付くだけあって水分が多いのです。そのぶん柔らかくて辛みが少なくて香りもいい。おいしいのですが、傷むのが早い。しかも季節はこれから暑くなっていく夏でした。
うちは駅前の狭小の鉄筋3階建てで、物置がありません。田舎の農家さんのように風通しのいい場所に吊るしておくということができないのです。冷蔵庫に入れるしかない。でもその冷蔵庫も、いつもぎゅうぎゅうです。
カレーにも味噌汁にも入れましたが、減りません

まずは食べられるだけ食べようと思いました。カレーに入れ、炒め物に入れ、お味噌汁に入れ、サラダにも入れました。一部は皮をむいてざく切りにして、ジップロックで冷凍もしました。
袋には「7/11 玉ねぎ」とマジックで書いてあります。この日付のおかげで、あとから正確に思い出すことができました。ジップロックは2袋作って、1袋はもう食べ切りました。
それでも減りません。うちはキャベツを馬鹿みたいに食べる家なので、そもそも玉ねぎの入る隙がそんなにないのです。
棚に、買ったままの麹がありました
そこで思い出したのが塩麹でした。たしかSNSで玉ねぎ塩麹というものを見たのだと思います。ちょうど新玉ねぎの時期でしたから。
実は私、もともと塩麹を作っていて、そのために麹を大量に買ってありました。ところが仕事が忙しくて作る暇がなくなり、そのうえ市販の塩麹を買ってみたらずいぶん楽ちんでした。それで買ってあった麹は、ますます食品棚に突っ込まれたままになっていたのです。
この麹を使えばいい。玉ねぎも片づく。棚も片づく。我ながらいい考えだと思いました。
麹1、塩1。カップで量りました
ここで私は、何も考えていませんでした。麹1、塩1、玉ねぎは大玉1個。麹がいっぱい余っていたので、気前よくカップ1杯ずつ使いました。
今になって思うと、これは醤油1、酒1、みりん1という普段の合わせ調味料の感覚だったのだと思います。長年やってきて体に入っている比率です。あれは液体同士なので1対1対1でうまくいきます。
でも麹と塩は違いました。同じ1カップでも、塩は180gから240gくらい、麹は100g前後です。よくあるレシピなら麹100gに塩は30gほどですから、その6倍から8倍を入れたことになります。
口が曲がるほど、しょっぱい

レシピにはコンソメのようないい匂いがして柔らかい味になる、と書いてありました。できあがったものは、口が曲がるほどしょっぱいものでした。
これはだめだと思って新玉ねぎをもう1個刻んで足しました。まだ死ぬほどしょっぱい。小さじ1杯くらいを炒め物やハンバーグや餃子に使ってもみましたが、減る気配がありません。そこで残っていた普通の玉ねぎもみじん切りにして足しました。新玉ねぎ2個と普通の玉ねぎ1個が入ったことになります。
それでも、しょっぱいのです。
塩は入れすぎたらあとの調整がまったく効きません。足りない分はあとからいくらでも足せる。いつも自分でそう言っているのに、見事にやらかしました。捨てなければいけないのかと思いながら、これ以上足すのも無理なので、しょっぱいまま完成ということにしました。
納豆のタレが、入っていませんでした

私は健康のために、納豆を毎日1パック食べることにしています。その納豆も最近は少しずつ高くなってきて、安いものを手に取るとパッケージに「タレ・からし なし」と書いてあるのです。
知らずに開けて、あれ、入っていない、と驚きました。考えてみれば昔の納豆にタレなんて入っていませんでした。それがいつの間にか、蓋を開けたらタレが入っているのが当たり前の生活になっていたのですね。
一瞬焦って、どうしようかと思ったときに、あのしょっぱい玉ねぎ塩麹を思い出しました。
3か月経った今のほうが、おいしくなっています

納豆1パックに対して、大さじ1杯くらい。写真の小皿に入っているくらいの量を納豆の上にのせて混ぜ、タレの代わりにして食べています。納豆も玉ねぎ塩麹も発酵食品ですから、相性は抜群です。玉ねぎのいい香りもします。
明日から9月なので、作ってそろそろ3か月です。まだ十分に食べられますし、むしろ今のほうが味がまろやかになっておいしくなっています。
しょっぱすぎたことも、ここでは欠点になっていません。タレの代わりなのですから、濃くていいのです。炒め物のときや少し塩気が欲しい料理にも、そのまま万能調味料として使えています。

瓶に突っ込んであるオレンジ色のスプーンは、私が大好きで何にでも使っているシリコンスプーンです。うちではこれ1本で足りています。これについては、またあらためて書こうと思います。
まとめ・食べ切ることが、いちばんの節約でした
玉ねぎが20個になってしまったのは、防ぎようがありませんでした。塩麹が死ぬほどしょっぱくなったのは、私が何も考えずにカップで量ったからです。こちらは完全に自分のせいです。
それでも、捨てずに済みました。玉ねぎも、棚に突っ込まれたままだった麹も、しょっぱすぎた失敗作も、全部いま食べています。
私は決まった収入の中でやりくりをして、アラ還でFIREに辿り着きました。振り返ってみて、いちばん効いたのは食べ物のところだったと思っています。管理栄養士の資格を持っているぶん、ここは自分の得意な場所でした。
たくさん来てしまったものを保存する。工夫して最後まで食べ切る。買ったものを無駄にしない。派手なことは何もしていませんが、これを毎日続けてきました。
キャベツの外葉は冷凍すれば全部食べられる・夫が捨てたのを黙って拾う私の話
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。


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