我が家の台所の蛇口は、今のもので3代目です。
もともとは、蛇口の先に泡を作る網がついた、ストレートタイプでした。ごく普通の蛇口です。
初代は、経年劣化でボロボロに
長く使ううちに、その泡を作る網の部分が、ボロボロと崩れてきました。捻ってみたら、中のパッキンももう劣化していて、戻そうとしたら、そのまま割れてしまいました。
もう、寿命だったんですね。かなり前の話です。
2代目は、ドンキのシャワータイプ
壊れてしまったので、ドン・キホーテで、蛇口の先につけるシャワータイプのものを買ってきました。白いプラスチックで、レバーでストレートとシャワーを切り替えられるタイプです。
これが、なかなか便利でした。それまでストレートだけだったのが、シャワーに切り替えられる。洗い物がぐっとしやすくなりました。
でも、1年ほど使ったら、こんどはプラスチックの部分が折れてしまいました。切り替えができなくなって、そのままゴミに。
3代目えらびで、一度失敗しました
次はどうしようかと、通販で安いものを買ってみました。シルバーで、台所の色に合っていて、なかなかかっこいい。
ところが、水を出してみたら——シャワーが細かくて、勢いが良すぎる。お皿に当たると、水が全部跳ね返ってくるのです。胸元はびしょびしょ、それどころか床までびしょびしょ。元栓で水の量を調節しても、なかなかうまくいきません。
勢いがある分、油汚れを流し落とすのには良かったのですが……。
決定打は、夫のひと言でした。洗い物当番のとき、あの無頓着な夫までが「水がはねる」と言ったのです。文句を言うタイプではないので、ただ事実を口にしただけなのですが、その夫が言うくらいだから、やっぱり使いにくかったのだと思います。
たどり着いた3代目

かっこいいものは、我が家に合わなかった。かといって、白いプラスチックの存在感のあるシャワーも、つけたくない。
雑誌に出てくるような綺麗な台所ではありませんが、なんとなく「ザ・昭和」の、物を置かないスッキリしたキッチンが、私は気に入っています。そこに、ごちゃっとしたものはつけたくないのです。
そうして、あれこれ流れ着いた末にたどり着いたのが、今の中国通販のものでした。
金具ではなく、プラスチックにシルバーのコーティングがしてあるタイプ。ステンレスではないので、とにかく軽くて、安い。レバーが右についていて、ストレートとシャワーを切り替えられて、おまけに首振りもしてくれます。
買うのは少し悩みましたが、安いからと思い切って注文しました。それが、今の着地です。文句を言い出したらキリがありませんが、3代目にして、なかなか悪くない状態に落ち着いています。
レバー一つで、ストレートとシャワー

普段の水出しは、こちらのストレート。お鍋に水を張るときや、コップに注ぐときは、これで十分です。

そしてレバーを動かすと、シャワーに変わります。
前の失敗作のように細かすぎず、水はねもしません。
お皿を洗うときは、断然こちらが早い。
たかが350円、されど350円
台所で毎日使うものは、いつのまにか「そういうもの」だと思って、慣れてしまいます。
でも、最初の蛇口が壊れたのをきっかけに、私はいろいろなタイプを試すことになりました。水量が強いもの、弱いもの、シャワーの幅が広いもの、狭いもの、水はねするもの、しないもの。
そうして分かったのは、たかが350円ほどの蛇口の先を替えるだけで、洗い物が格段にしやすくなるということです。
仕事柄、よそのお宅の台所を拝見する機会が多かったのですが、意外と、シャワーになっていないお宅が多いのです。新しいお家はもちろんシャワーでしょうけれど。
小さな工夫が、台所に立ちたくさせる

ただそれだけ。本当に、ただそれだけの話です。
でも、それに気づくか気づかないかで、台所の仕事のはかどり方が、まるで違ってきます。
そういえば、お茶碗を布巾で拭かないのも、包丁用のマグネットバーを水切りに使っているのも、根っこは同じでした。シンクまわりの小さな手間を、一つずつ減らしていく。
そして——台所の仕事がはかどるということは、自分で作って食べることが、億劫でなくなるということです。お野菜を洗うのも楽しいし、お皿を洗うのも、ストレートより断然ラク。台所に立ちたくなる。
そうなれば、余計なものを買ってこなくても、家で作って食べられる。
小さな蛇口の工夫が、めぐりめぐって、節約にもつながっているのです。
それにしても、最初にシャワーの蛇口を考えた人は、すごいなあと思います。
のらりくらりと暮らしながら、こういう小さな生活のストレスを、一つずつ無くしていけたらいい。3代目の蛇口を眺めながら、そんなことを思っています。
※蛇口の先に取り付ける部品は、ご家庭の蛇口の形状によって合うものが異なります。価格や仕様も購入時点のものです。取り付けの際は必ず適合を確認してください。あくまで我が家の体験談としてお読みください。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。



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