あなたの家の引き出しに、互助会の証書が眠っていませんか?
新聞、セキュリティソフト、ダスキンのモップに続いて、今日も「見えないサブスク」の話です。今回は互助会です。
新聞をやめて7年・年54,000円の「見えないサブスク」でした
父が亡くなったとき、葬儀場で勧められました

互助会に入ったのは、父が亡くなったときです。
私が44歳のとき、18年前のことです。
葬儀場の営業の方に勧められました。
お葬式には、とてもお金がかかります。互助会に入っておけば、施設の割引がきく。そのときに、少しでもお金が楽になるほうがいいだろう。そう考えて入会しました。
1口3,000円で、2口。月6,000円です。
総額50万円の満期になるまで、きちんと払い込みました。
県をまたいで引っ越したら、割引がききません

やめようと思ったいちばんの理由は、使い勝手が悪くなったことです。
入会したときに住んでいた県で入った互助会でした。
葬儀場も、関連の施設も、全部その県の中にあります。
ところが私は途中で、県境を越えて隣の県に引っ越しました。
引っ越したことによって、この互助会のエリア外になってしまうと、その互助会がこちらの県の同じような互助会に連絡をして使わせてくれます。
ところが、そうすると割引がまったくなくなってしまうのです。
この時は、将来自分が引っ越しをすることになるとは思いもしませんでした。
「3万円を渡すから、続けてほしい」

一度、途中でやめようとしたことがあります。仕事を休んでいた時期でした。
担当は男性の営業さんで、とてもよい方でした。やめたいと申し出ると、とても困った顔をされたのを覚えています。
私は心の中で、「この人も、営業成績が必要なんだろうな」と感じてしまいました。
少し冷たい空気が流れたとき、彼がこう提案してきました。
「3万円をお渡ししますから、それで5か月分、払っていてもらえませんか」
強く言えば、やめさせてもらえたのかもしれません。でも私はその提案を受けて、続けることにしました。そのあと仕事に戻れたので、つなぐこともできたのです。
突っぱねるのではなく、3万円を渡す。契約を切られるより、そのほうが営業成績に響かなかったのだと思います。
解約手数料も3万円。12〜13年でプラマイゼロ

最後に解約したのは、5〜6年前です。
リベ大で、保険や定期預金、投資など、お金の勉強を始めたころでした。勉強していくうちに、互助会もこれは無駄だと、やっとわかったのです。
互助会は、入会して、割引で施設を使えることによってお得感を出す制度です。
決して銀行のように、預けて何かが増えるわけではないのです。
私はこれがわからなかったのです。ただ「お得」と思ってしまっていました。
いざ解約しようとしたら、証書が1枚しか出てきません。2口なので同じものが2枚あったはずなのに、1枚は捨ててしまった記憶があります。結局、1枚を再発行してもらうことになりました。
本当に時間の無駄です。
解約手数料は、3万円でした。
皮肉なことに、あのとき営業さんが渡してくれた3万円と同じ金額です。あれは、わかっていて渡されたのか、偶然だったのか。私にはわかりません。ただ、相殺したような気持ちになりました。
積み立ての期間も含めて、12〜13年、互助会にお金を納めていました。施設は一度も使いませんでした。
払い込んだ50万円から、解約手数料の3万円が引かれて戻ってきました。あのとき受け取った3万円と合わせて、最終的にはプラスマイナスゼロです。
でも、12〜13年も、そのお金はずっと互助会の中に縛られていたのです。
施設を使うまで、ずっと互助会の中に、50万円のまま眠っていることになるのです。
まとめ・お金の無知は、こういうところで損をする

もし、同じ月6,000円を、定期預金や、今なら投資信託に積み立てていたらどうだったでしょう。
プラスマイナスゼロ、なんてことはなかったはずです。時期がよければ、2倍、3倍になっていたかもしれません。
お得だと思って、互助会のような特定のところにお金を入れてしまうと、そのことにしかお金を使えません。生活のお金に回したくて解約を申し出ても、すぐには解約できない。これは機会損失です。でも、なかなか気がつくことはできません。
その分を、ちゃんと現金や貯金で確保できていたら、数年後にこんな面倒な話にもならなかったのです。
お葬式のお金が少しでも楽になれば、と思って入った互助会でした。でも実際は、お金が縛られただけで、ひとつもよいことはありませんでした。
お金の無知って、こういうところで損をしていくんだなと思っています。
知らないまま払い続けているものが、まだどこかにあるかもしれません。これからも、ひとつずつ見直していこうと思います。
※私個人の体験です。互助会の内容や解約の条件は、会社や契約によって異なります。投資の結果も時期や商品によって異なり、元本が保証されるものではありません。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。


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