私は、よく自分でいろんなものを直します。うまくいくこともあれば、めちゃくちゃになってしまうこともあります。
つい先日も、オレンジ色のショルダーバッグを直そうとして失敗しました。伸びたゴムを替えようとしたら金具が外れ、付け直そうとしたら布に穴を開けてしまい、結局使えなくなってしまったのです。
そんな失敗の記憶が残っているうちに、今度はもっと大きなものに手を出すことになりました。
パソコンが入らない、パソコン用リュック

このリュックは、もともとパソコンを入れるために買ったものでした。
ところが、背面のパソコンポケットの入り口が狭く、私の15インチのMacBookが、どうしても入りません。ギリギリのところで、あと少しが通らないのです。
測ってみると、入り口が32センチ。私のMacBookは、横幅が34センチありました。

たった2センチ。でも、その2センチが通らない。もう一回り小さいパソコン向けに作られていたのでしょう。
せっかく買ったのに、出番のないまま、ずっとしまってありました。
それを、9月のマレーシア旅行のために引っ張り出してきて、「今度こそ、なんとかしよう」と決めました。
不安だったのは、あの失敗の記憶
正直、こわかったです。
オレンジのバッグをボロボロにしてしまったばかりでしたから。今回は縫い目をほどく作業になります。「解いたら、中まで全部ほつれて、崩れてしまうんじゃないか」——その不安が、どうしても消えませんでした。
そこで、AI(私はクロコちゃんと呼んでいます)に相談することにしました。
写真から、生地を読み取ってくれた
まず驚いたのは、通販会社の商品写真と、私が撮った写真の両方から、生地の特徴を読み取ってくれたことです。
裏側の縫い代がきちんと처理されているか。ほつれやすい生地かどうか。もし裏処理がされていなければ、マニキュアを塗ってほつれ止めにするという方法まで教えてもらいました。
そして、いちばん大事だったのが、このアドバイスです。
「一気に全部ほどくと、強度が弱くなります。少しずつ、様子を見ながら進めましょう」
言われた通り、少しほどいては入れてみる、また少しほどいては入れてみる、を繰り返しました。結果、上から7センチほどいたところで、MacBookがすんなり入るようになりました。6センチではギリギリ足りなかったのです。
一気にやっていたら、必要以上にほどいて、ポケットを弱くしていたと思います。
「切る」で、ちょっとした行き違い

途中、小さなハプニングもありました。
私は頭の中では「リッパーで糸をほどく」と思っていたのに、最初に「切る」という言葉で伝えてしまったのです。すると黒子ちゃんは「布を切る」という意味に受け取って、話がかみ合わない時間がありました。
日本語の「切る」は、糸にも布にも使えます。だから、言葉を選び直しながら、一つずつ確かめて進めました。
こうしてやりとりを重ねる中で、「プロンプト」という言葉も覚えました。この歳になって新しい言葉を一つ覚えられたのも、ちょっとした収穫です。
すっぽり入った瞬間

少しずつ、丁寧に。何度もやりとりをしながら進めた結果——MacBookが、すっぽりとポケットに収まりました。
心配していた切り口は、もともときちんと始末がしてあったので、ほつれ止めも要りませんでした。中国製だから裏の処理が雑かもしれないと思っていたのですが、実際は良心的な作りだったのです。
そして、ほどき終わりのいちばん下を返し縫いで止めました。パソコンの重みで、下まで裂けてしまわないようにするためです。
バッグを開いても、ほどいた跡はほとんど分かりません。ずっと出番のなかったリュックが、これでようやく、日常で使えるものになりました。
まとめ・自分のサイズに、自分で合わせる

作業を終えて、正直に思いました。クロコちゃんがすごい。そして、それを使いこなした私も、なかなかすごいんじゃないか、と。
61歳になっても、新しい道具を味方につけて、諦めかけていたものを蘇らせることができる。修理店に頼らず、新しいものも買わず、自分の手と、ちょっとした相談相手で、なんとかする。
以前、物の手入れがFIREへの道だったという記事を書きましたが、これも同じことなのだと思います。
既製品は、たいてい「平均的な誰か」に合わせて作られています。でも、暮らしているのは私です。自分が心地よく暮らすために、自分でできることをやる。2センチ足りないなら、2センチ分をこちらで作ればいい。
そうやって、今日ものらりくらりと、楽しく暮らしています。
※商品の構造や生地は個体差があります。縫い目をほどく改造はメーカー保証の対象外になりますので、ご自身の判断と責任で行ってください。あくまで我が家の体験談としてお読みください。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。


コメント