いきなりですが、我が家には、35年連れ添っている包丁があります。
グローバルというブランドの包丁です。柄と刃の間に継ぎ目がなく、一体になっている——それが、この包丁に惚れ込んだ理由でした。
食器洗浄機を長年使ってきたこともあって、継ぎ目に水や雑菌が溜まるのが嫌で、継ぎ目のないものが昔からとても好きなのです。
研ぎの原点は、40年近く前の実習先

包丁を自分で研ぐようになったのは、もうかれこれ40年近く前、栄養士の実習先で出会った調理師さんのおかげです。「包丁くらいは自分で研げるように」と、見よう見まねで教えてもらいました。
それ以来、たまに自分で研ぐようにしてきました。
特に、夏みかんでマーマレードを鍋3杯分作る前は、必ず包丁を研いでから臨みます。
分厚い皮を刻む作業は、切れ味が悪いと本当に大変なのです。
ついに限界がきて、研ぎ屋さんへ
とはいえ、長年自己流で研いでいると、だんだん切れ味が悪くなり、素人の腕ではどうにもならないところまできてしまいます。近くに研ぎ屋さんもなく、それまでは自分でしのいでいました。
ある時、いよいよ限界だと感じ、プロに出す決心をしました。最初に聞いたお店は、郵送で送料込み、1週間から半月ほどかかるとのこと。大切な包丁を宅配便で送るのにも、正直抵抗がありました。そこでインターネットで検索し、自転車で行ける、一番近いお店に決めました。
小屋の研ぎ屋さんで

そこは、普通なら研ぎ屋さんとは分からないような、プレハブ小屋に幟が立っているようなお店でした。
予約をして包丁を渡すと、いろんなところから来た包丁がずらりと並べられていて、順番に研がれていくのだと分かりました。
この時出したのは2本。姑が使っていた「関孫六」と、私が長年愛用しているグローバルです。
1週間ずつずらして出しました。
「切れるんだけど切れない」という違和感
受け取ってみると、確かに切れ味は良くなっていました。姑の関孫六は、割合と良い仕上がりでした。
けれど、グローバルの方は、確かによく切れるのに、なんだか違うのです。
研いでもらった時に「少し曲がってますよね」というようなことを言われた記憶があるのですが、どちらの包丁のことか、はっきりとは分かりませんでした。
切れるんだけど切れない。切れないんだけど切れる。
そんな、矛盾した感覚でした。これはきっと、毎日使っている人の感覚でないと分からない、微妙なさじ加減なのだと思います。もちろん、自分自身の長年の自己流研ぎで、すでに独自のクセがついていた可能性も分かってはいるのですが。
結果として、以前はグローバルの方を関孫六より愛用していたのに、なんとなく使いにくくなってしまい、今はあまり使っていません。出張の研ぎ屋さんが来てくれた時があったのですが、出し忘れてしまい、まだそのままになっています。
近いうちに、ネットで見つけたもう一軒の研ぎ屋さんに持っていこうと思っています。
その時の切れ味は、またこのブログで報告することにします。
簡易研ぎ器は、正直まったく役に立ちませんでした

ちなみに、包丁を研ぐ道具は、これまでにいろいろ試してきました。よく売っている簡易研ぎ器も、何種類か使ってみましたが、私の中では正直まったく役に立ちませんでした。
プロに研いでもらった包丁は、自分で研ぐ包丁よりも切れ味が長持ちします。だから、年に1回くらいはプロに出すのもいいのではないかと思っています。
変形した砥石と、腕の問題

長年使っている砥石は、写真の通り、だいぶ変形しています。真ん中がへこんで、まっすぐではなくなってしまいました。

100均でも砥石を売っていたので買ってみましたが、腕が悪いせいか、いまひとつ上手には研げていない感じです。砥石にもいろんな種類があるのでしょうが、結局、昔調理師さんに教わった砥石を、可もなく不可もなく使い続けています。肝心な時には、やっぱりプロに任せればいいな、とは思っています。
まとめ・たかが包丁、されど包丁
本当に切れる包丁を、皆さんは使ったことがありますか?
トマトにしても、きゅうりにしても、びっくりするくらいの切れ味になります。
テレビショッピングで、包丁で野菜を切りながら大げさに驚いている場面を見たことがあると思いますが、あれは嘘ではありません。本当に切れる包丁は、ああいう反応になるのです。
野菜や肉を切るのが面白くてたまらなくなって、台所に立っていること自体が楽しくなります。板前さんは、店に入る前に必ず包丁を研いでから作業を始める、と聞いたことがあります。毎日は無理でも、切れる包丁の素晴らしさは、生活の質を確実に変えてくれます。
包丁が切れないプチストレス、包丁が切れる喜び。
たかが包丁、されど包丁です。生活の中で節約をしようと思うと、自炊が一番の要になってきます。切れる包丁を使っていると、台所に立つのが楽しくなり、自然と自炊の回数も増えていきます。「包丁が切れる=節約」とは、普通なかなか思いつかない発想かもしれませんが、切れる包丁は、確実に節約につながっているのです。
マーマレード作りの話はこちらに書いています。分厚い夏みかんの皮も、よく切れる包丁があってこそでした。
※研ぎ方や仕上がりの感じ方には個人差があります。あくまで我が家の体験談としてお読みください。
【書いた人】
のらりくらりゆる〜く生活のストレスを排除しながらプチ節約をして、介護職でもひとりでも20年で住宅ローンを一人で完済。アラ還でFIREに辿り着いたりすねえです。



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