節分といったら鬼と「豆まき」が主流でしたが、最近は「恵方巻き」が主流になっていますね。いつから恵方巻が全国的な行事になったのでしようね?私の中では、20年くらい前にテレビ番組「伊藤家の食卓」で紹介されていて大笑いした記憶があります。今年は南南東ということですが、どうして決まるの?「恵方巻き」の由来についてご紹介いたします。
そもそも節分とは?
節分は文字の通り、「季節」を「分ける」という意味です。季節が始まる前日を言います。ですから実は1年に4回あります。なんとなくニュースなどで耳にする立春、立夏、立秋、立冬はすべて「節分」です。2月だけが節分ではないのです。
平安時代に中国から伝わったといわれ、特に立春が1年の始まりということで宮中で無病息災、疫病や鬼払いをしていたことが、江戸時代に庶民の習慣へ移行し定着したと言われています。
「豆まき」は邪気払い、「恵方巻き」は無病息災、商売繁盛のために行われたようです。
恵方とは
恵方とは、その年の福をつかさどる神様、歳徳神(としとくじん)が来臨する方角のことです。別名、年神様と呼ばれており、そこが縁起の良い方向とされています。
恵方巻きとは?
もう皆さんご存じの通り、節分に恵方を向きながら食べる「巻き寿司」のことです。なぜ巻き寿司なのかというと、福を巻き込むという意味合いがあるからです。1本そのまま切らずに食べるというのは縁を切らないという意味があり、黙って食べるのも運が逃げないようにするためだとか。所説ありますが、もともと大正時代の近畿地区での遊郭花街で遊女たちの風習だったらしくが縁起を担いだ「丸かぶり寿司」と言われていたものが恵方巻に発展したと言われています。商法戦略でスーパーやコンビニが商品展開をしメディアでも取り上げられ全国区に広まりました。最初にコンビニ、セブンイレブンが商品名に「恵方巻き」と名して売り出したのが最初だと記憶しています。
豆まきの他に、柊に鰯を飾った「節分イワシ」や「そば」を食べるところもあります。
恵方巻きの食べ方は?
- ・恵方を向いて食べる
- その年の年神様のいる「恵方」の縁起の良い方角を向いて食べます。何事も歳徳神様の方向を向いて事を行えば吉とされています。
- ・無言で食べる
- 運が逃げない逃がさないようにと、願い事をしながら最後まで無言で食べます。途中でしゃべるとそこから福が逃げてしまうと言われています。神社でのお参りで黙って願い事をするのと同じことのようです。
- ・一気に食べる
- 福を巻き込んだ寿司を、縁が切れないという意味で一人一本丸ごと食べます。ちなみに寿司の具材は七福神をイメージして本来7種類と決められているのです。
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立春
今年は37年ぶりに節分は2月2日です。今年の立春は2月3日ですので前の日2月2日が節分です。なんとなく節分は2月3日と日にちで覚えている人もいるかもしれません。立春イブが豆まき&恵方巻き食べですね。お間違えないように。
まとめ
「いわしの頭も信心まで」と言ったものですが、恵方巻きもそれと同じですよね。
昔から無病息災・家内安全を願って節目節目に行い再確認をしあっている行事です。昨今の住宅事情では「豆まき」をしてしまうと、後からの掃除や近所迷惑などの要件も出てしまうので、この恵方巻きの風習は現代の行事と戦略にぴったりとハマったのでしょうね。方角に関しても、なかなかピッタリと南南東を探したり、向いたりすることもマンションやアパートでは難しいかと思います。昔、学校でもらったコンパスが引き出しにありましたがどこにあるやら(笑)スマホで方角を計れるソフトがありますので、しっかりとやってみたい方はインストールして調べてください。
おめでたい行事は、なんでも乗っかっちゃってハッピーを願いたいと思います。
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