正しいお餅の保存方法と賞味期限について

食・栄養

年末になるとお餅を沢山いただくことってありませんか?そして油断して冷蔵庫にそのまま置いておいたらカビが生えていたというガッカリという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?せっかくの美味しいお餅を最後まで捨てることなく食べきりたいですよね。核家族化した現代では毎日の消費量は少しです。ダメにしないように保存方法をして最後まで食べりたいですよね。フードロスにも役に立ちます。

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カビが生えやすい

お餅はそもそもお米から出来ています。成分は主に炭水化物(でんぷん)、そしてタンパク質、脂質と水です。カビはお米の栄養分に加え、適当な温度と湿度と空気(酸素)が揃うと活発に増殖します。冷蔵庫に入れていて安心と思っていてもお餅の置いてある環境によってはカビが生える好条件になるのです。市販の切り餅は、米から餅にする過程を無菌状態の部屋で製造してカビの基が付かないようにしたり、脱気したりしてカビが生えない環境を作って長期保尊出来る状態になっています。

保存方法4種

水中で保存する

昔からの方法です。お餅の粉を軽くとり水を張ったボールやタッパーに入れておく方法です。
カビが発生するための条件の空気に触れることを避けるために水に入れちゃうんですね。

水は毎日交換が必要です。冷暗所での保存が必須です。あまり長期間は不向きです。

わさびやからしを利用する

保存容器の淵(ふち)に「からし」や「わさび」の小指の関節くらいの量をつけて密閉保存する方法です。からしやわざびの抗菌作用を利用するものでカビの繁殖を抑えます。お寿司などのわさびも味だけではなく抗菌作用も担っているのでガテンがいくでしょう。常温や温かい環境では難しいですが、少しでもカビの発生を遅らせたい場合には有効です。市販のチューブタイプでの効果に変わりはありません。

冷蔵庫で保存する

餅はあまり冷蔵庫で保存はお勧めできません。湿気があればカビは冷蔵でも生えてきてしまいます。
それで1~3日の間に食べきる予定であれば、空気に触れないようにしっかりとラップで密封して、カビが生えない条件を作っておきましょう。さらにビニール袋やチャック式の袋に入れて空気を抜いて保存をすると良いでしょう。きちんと密封すると食品の臭い移りも防ぐことができます。

冷凍庫で保存する

これが一番かと思います。保存方法が冷蔵庫の保存方法と一緒です。そのまま冷凍庫に入れましょう。
ラップで空気に触れないようにすることが重要ですが、冷凍することで餅の中の水分の活性化も抑えることができるのでさらにカビが発生しにくくなります。

賞味期限は?

冷凍保存すれば数か月から半年は大丈夫です。しかしながら、やはり餅の劣化はユックリですが進んでいきます。乾燥や匂い移り、冷凍焼けを起こさないようにしっかり密封して早めに食べることが必要です。

解凍方法

冷凍した餅は、室内に置いて自然解凍で食べられるようになります。部屋の温度にもよりますが3~4時間が目安です。急ぐ場合にはラップものままレンチン解凍も可能です。100均のくっ付かないシートを利用すると便利です。
焼餅にしたり鍋に入れる場合には、そのまま網でやいたり鍋に入れたりしても大丈夫です。大きさによっては表面だけが焦げて中は凍っている状態になりますので常温解凍してからがお勧めです。

カビが生えてしまったら?

潔く捨てましょう!
昔はカビの生えた部分を包丁で削ったりそぎ落としたりして食べていませんでしたか?
しかし、カビの根は目で見えないので削っても餅の奥に残っています。昔は食べ物も少なく、身体に対する影響もわかっていなかったので削って食べていました。乳酸菌や麹菌などの食べられるカビもありますが、餅についた菌は残念ながら身体に害を及ぼします。
少しずつ蓄積するとアレルギーを引き起こしたり、下痢をおこしてしまいます。また発がん性があるカビも含まれているという話もあります。もったいないけど食べるのはやめましょう。

まとめ

日本ならではの食材の「餅」。米をわざわざ突いて餅にするという手間のかかった食べ物です。最後まで感謝しながら食べたいものです。食べ物もたくさんあるこの時代に、餅があるからと言って毎日毎日、食べ続けるわけにもいきませんよね。上手に保存して最後まで美味しく食べきりたいものです。

 

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