毎日使っている歯ブラシですが、いつ交換すれば良いのでしょうか?ブラシの部分が広がってきたい、バサバサになってから交換するって人は多いと思います。でも、まだまだ使えそうな気がしますよね。歯科衛生士の友人に聞いたら意外と短かったのです。マメに取り合えないと結構たいへんなことになるかもしれないと思い、ご紹介いたします。
交換時期は?
交換は1~1.5か月が目安です。
私としては意外と期間が短いことに驚きました。けれども、テレビコマーシャルの影響もあって1か月に1回の交換をしている人はかなり多くなったと言います。決まりやルールはもちろんありません。
どうしてなの?
歯ブラシの1日の回数は人によって1回、食事の度、寝る前など個人差があると思います。使う頻度によってもダメになる状態や期間はまちまちです。けれども、1日1回と計算しても1か月で約30回、2回だと60回の計算になります。通常は3回ならば90回です。磨く強さやスピードによっても違ってきます。
しかし、このくらいの使用期間を経ると明らかに歯ブラシの劣化が起こってきます。歯ブラシの特有の弾力がなくなり、ブラシが広がり毛先が折れて汚れを落とす力が無くなってしまいます。また広がったブラシは歯茎を傷つける可能性もあります。
ずっと使えないの?
はい、使えません。一応、歯ブラシは1日3回磨くという設定で1か月を目安にしているそうですが、ブラシ部分が広がり出したら磨くパフォーマンスは既にない状態です。いくら磨いても磨き残しが出てしまい虫歯の原因になります。悲しいことに磨いても無駄ってことですね。
もう一つの理由
歯ブラシの雑菌です。歯ブラシは歯の汚れを落とすものです。口腔内には考えられなほどの常在菌がいます。プラーク(歯垢)には「う〇こ」と同じくらいの菌が常在しています。それを掻き出して使った後は、たぶん水で濯いで歯ブラシ立てに置くだけではないでしょうか?環境が悪ければ(高温多湿)、ブラシの間で雑菌が増殖してしまいます。その雑菌が増えた歯ブラシを再び口に入れてしまうことになりかねません。虫歯や思わぬ病気の原因を作ってしますのです。もちろん歯ブラシの劣化も早めます。
歯ブラシの手入れ方法
歯ブラシも洗いましょう。
濡れたままにしておくと雑菌が増えてしまいます。使い終わったら水で充分に洗い流し、タオルやティッシュで水分を取っておきましょう。マウスウオッシュを使っている人は歯ブラシを浸けるのも除菌のひとつの方法です。風通しの良い場所で保管することも大切です。2本使いにして、別の場所で乾燥させながら交互に使えば長持ちするでしょう。
また、家族で歯ブラシを一緒の場所でまとめて立てている場合がありますが、完全にNGです。ブラシ同士が触れ合った場合に雑菌を移して広げてしまう可能性が大変高くなります。1本づつ話して保管しましょう。
つまり、湿った環境にしないことがいちばん大切になります。
臨時の対応
油断して毛先が広がってしまった場合に復活させる方法があります。歯ブラシの先を熱湯と冷水を使って交互に浸しながら毛先を整えていきます。ブラシの素材のポリブチレンテレフタレート(PBT)の熱可逆性を利用してもとに近い状態に戻すというやり方です。素材の劣化や衛生面からもあまりお勧めできる方法ではありませんが、応急処置に覚えておくと良いかもしれません。
まとめ
歯ブラシをいつ交換したか覚えていないことの方が多い日常でした。反省。歯ブラシ1本をケチって虫歯を作って歯医者に通うことなったら元も子もありません。時間もお金もロスです。歯科衛生士の友人は8(歯)日に機械的に交換していると話していました。業界ではポピュラーなんだそうです。歯ブラシ選びも奥が深いようですので、これから楽しみながら歯ブラシを交換していきたいと思います。
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