「認知症」とひとくくりにされますが、認知症にもいくつか種類があります。細かく分ければ何十種類もあるようですが、ほとんどが4種類にあてはまります。4大認知症といわれています。症状や特徴をご紹介します。
高齢なるほど認知症になるリスクが高まります。
65歳~70歳未満で1.5%、85歳以上で27%の人が認知症の診断をされています。
認知症の4つ種類
以下の4つの認知症が、認知症の約90%を占めます。聞き慣れた名前もあるのではないでしょうか?
アルツハイマー型認知症
前頭側頭型認知症
レビー小体型認知症
脳血管性認知症
認知症の種類別の割合
アルツハイマー型認知症 67.6%
前頭側頭型認知症 1%
レビー小体型認知症 4.3%
脳血管性認知症 19.5%
厚生労働省 「都市部における認知症有症率と認知症の生活機能障害への対応」より
半分以上がアルツハイマー型認知症ですが、まだまだ増えてきているようです。
認知症のそれぞれの症状や特徴について
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症が全体の7割近くになります。認知症というと大半はこの症状を指します。
このアルツハイマー型認知症は、時間と共に脳の細胞が破壊され減少していき、脳細胞が委縮することによって、様々な症状が出てきます。
この認知症になると、物忘れから始まり、記憶障害、判断力の低下・時間や場所がわからない。会話での理解力での低下などの症状が挙げられます。作り話や嘘をついたり、被害妄想が出てくる傾向にあり、末期には寝たきりになる可能性が高くなります。
前頭側頭型認知症
ピック症とも呼ばれています。脳の側頭葉と前頭葉が徐々に萎縮され症状が現れる認知症です。原因はまだはっきりとは判明できていません。
初期の症状としては、他人への配慮がないとか、周りを考えずに自己中心的に行動するなど人格変化・性格面での変化が起きます。比較的、若年層で発症する場合が多く、物忘れなどの症状がないので気がつくのが遅くなるケースがあります。
レビー小体型認知症
レビー小体と呼ばれている特殊なたんぱく質が脳の神経細胞の中に沈着し、それが脳神経細胞に広がり破壊することで症状としてみられます。
物忘れは少なく、立ちくらみを起こしたり、異常な言動が見られたり、実際に無いものやいない人が見える等の幻視症状が起きやすくなります。排尿障害もみられ、症状は多岐にわたります。
脳血管性認知症
この認知症は、脳梗塞など脳血管疾患に伴い起きるものです。脳の詰まりや出血で神経細胞が死滅してダメージを受けることで、認知機能低下や麻痺など神経症状が現れてます。アルツハイマー型認知症の次に多い認知症です。脳血管の状態で症状が変動します。
症状としては、記憶障害や理解力の低下、認知機能の低下、感情失禁などがみられます。症状がまだらに出る場合があります。
まとめ
認知症には種類があります。この種類に応じて対応をしていかないと介護するときに大変なことになります。介護される方も不快になっていることでしょう。我が家でも、家族、親戚でも高齢者が増えてきています。話をしていてあれ?何かおかしいな?と思う時があります。年のせいだなーって普通に思っていましたが、もしかしたら認知症になり始めているかもしれませんね。認知症はなかなかデリケートな問題ですが、少し知識を持っていると落ち着いて焦らず対応できるのではないでしょうか?では。
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