キャベツを1個丸ごと買った時に、外の葉ってどうしていますか?固くて使いにくいし、サラダに入れても青臭いし…売り場で剥いで置いてきたり、家に帰ってから捨ててしまったりしていませんか?
実は栄養があるので、捨てるには非常にもったいない部分なんです。上手に使いきれば、身体にも良いし、エコにもなるし、節約にもなります。キャベツの固い部分も含めて、丸ごと使い切りをやってみましょう。意外に簡単に使い切れちゃいますよ。
キャベツの外葉は栄養いっぱい
ビタミンC
キャベツにはどんな栄養素が含まれているがご存じですか?
実はレモンに多いと言われている「ビタミンC」が多く含まれています。レモンに含まれているイメージが強いビタミンCですから、美容にも良い感じですよね。
「ビタミンC」は、皮膚のメラニンの生成を抑え、シミそばかすの予防、コラーゲンの生成と維持を助け、疲労回復など幅広い役割を持っています。
「ビタミンC」はキャベツの葉の部分によって含有量が違ってきます。一番多く含まれている部分が外葉なのです。あれ~っ、今まで捨てちゃっていましたよね~。二番目に多く含まれている部分が、硬い芯の部分です。ここも捨てちゃってました…。いつも食べている柔らかい部分がビタミンCは一番少ないのです。
β(ベータ)カロテン
ビタミンC以外にも「β(ベータ)カロテン」も多く含まれています。βカロテンは、食べると身体の中でビタミンAに変わります。ビタミンAは目の粘膜や皮をの健康に保つ役目や活性酸素を抑えて生活習慣病の予防もしてくれる物質です。
キャベツの色の濃い部分に多く含まれています。色の濃い部分というと、やはり外葉ですよね。いつも捨ててしまっている部分に栄養がたくさん含まれているのです。なのでこの部分を捨ててしまうことはとても勿体ないことなのです。
そのほかの栄養素
その他にも食物繊維、リン、カリウム、マグネシウムなども多く含まれています。
また、昔の人はキャベツを胃薬としても利用していました。今、市販薬になっているキャベ〇ン胃薬ははここからきているのです。トンかつ等で千キャベツが付け合わせになっているのは、胃もたれ防止の役割もしてくれているのです。
硬い外葉はどう食べる?
多くの人が捨ててしまう部分です。捨ててしまう理由は「硬いから」「青臭いから」ではないでしょうか?逆にその「硬い」「青臭い」を利用してみたらどうでしょうか?
外葉の利用方法
基本は全部普通のキャベツのように使うことができます。外の葉は大きいので、なるべく小さく切ったりちぎったりすると食べやすくなります。それでも硬いので火を通すことをお勧めします。スープやみそ汁等の汁ものに入れて煮込んでしまえば簡単に柔らかくなります。いろいろな具材と炒め物にするのもお勧めです。外葉は色が濃いので料理を華やかにしてくれます。少し青臭いので味は濃いめの方がいいでしょう。
芯の利用方法
芯もかなり硬いですが、外葉と同じように使うことができます。もちろんここにも栄養がたっぷりあるので捨てるには勿体ない部分です。芯や硬い葉脈を切り離して、添うような感じで薄く切っていきましょう。不器用さんややり難いと思った人は、ピーラー(皮むき器)やスライサーを使うと上手にできます。そうすることでキャベツの繊維を切ってサラダに入れても柔らかく食べやすくすることが可能になります。また調味料も良く馴染みます。
料理方法
・サラダ:薄くスライスすれば、繊維が切れて柔らかくなりサラダでも大丈夫です。
・スープ:薄く切れば煮込む時間も短くて済みます。青臭さが気になる場合には少し濃い味付けで。
・みそ汁:味噌との相性はかなり良いです。玉子のタンパク質を入れればバランスも良くなります。
・ロールキャベツ:細かくしてひき肉と一緒に具として使いましょう。味に影響が出ません。
・焼きそば:炒め物よりも形を気にしなくて良いので芯や葉脈もスライスして入れちゃいましょう。
・お好み焼き:細かく切ってしまい、小麦粉生地に入れちゃいましょう。
・かき揚げ:意外でしょうけど、紅ショウガと一緒に揚げてみてください。
冷凍のススメ
そのまま冷凍
意外かもしれませんが、キャベツは生のまま冷凍ができます。一口大か千切りにカットして、保存袋に入れて冷凍してしまいましょう。使いたい分だけ取り出して料理が出来ます。かなり便利です。なるべく早く使い切るのが理想ですが、冷凍焼けしないようにしっかり封をして約1か月と考えましょう。
冷凍するとパリパリに凍り、手で砕くことができます。ざく切りして凍らせて適当な大きさに砕くとキャベツのみじん切りが出来ます。これをお好み焼きに利用すると一気に外葉と葉脈の硬い部分を消費することができます。冷凍することによって繊維も壊れるので焼く時間も短縮できます。味も変わりませんので、是非試してください。
ゆでて冷凍
生と違って、ゆでてから冷凍すると柔らかい繊維の質感を残すことができます。そのまま解凍してお浸し等にも利用できます。茹でキャベツを調理したものを冷凍すると、味が良く保つことができます。少し硬めに茹でたほうが料理の仕上がりは良くなります。こちらも保存期間は1か月くらいです。
まとめ
カットしたキャベツより、まるっと1個のキャベツの方が栄養価も高く持ちも良いです。1玉100円とかで売っていたら是非まるまる1個を買ってみてください。食べきれなかった場合は、冷凍すれば無駄なく食べることができます。もともとクセのない野菜ですし、硬い部分も上手に利用できれば、美容にもお財布にも優しい野菜です。
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