トーストにバターとマーガリンのどちらを塗っていますか?
私の周りでは、けっこう好みで分かれています。風味ではバターの方が美味しく思うのですが、使う時に冷蔵庫から出したばかりだとすごく塗りにくいです。マーガリンの場合は塗りやすさは格段にバターを上回ります。
だけど、どっちがいいの?バターの代用品がマーガリンなの?どう違うかをご説明します。
バターとマーガリンの違い
原材料の違い
バターの主原料は主に牛乳です。生乳や牛乳に含まれる脂肪分を抽出して、固めたものがバターです。
マーガリンの主原料はなたね油、コーン油などの植物性油脂です。これにカゼインや塩等を加えて乳化させたものがマーガリンになります。簡単にはバターは動物性、マーガリンは植物性の油脂という区別です。
もともと、バターの代用品としてマーガリンは作られたものです。ですから、多くの料理でバターの代わりに使うことが可能です。
成分の違い
カロリーは100g当たり、バターは745Kcalマーガリンは769Kcalと同じ量だったらバターの方が低くなります。動物性であるのにバターの方がカロリーは低いのですね。
また大きく違うのがコレステロールの含有量です。健康を気にする方でしたらマーガリンをチョイスするのではないでしょうか?その他の成分の比較は下記の通りです。
【バター】 【マーガリン】
エネルギー:745Kcal エネルギー:769Kcal
たんぱく質:0.6g たんぱく質:0.4g
脂質:81.0g 脂質:83.1g
コレステロール:210mg コレステロール:5mg
炭水化物:0.2g 炭水化物:0.4g
カルシウム:15mg カルシウム:14mg
ビタミンA:520µg ビタミンA:24µg
ビタミンD:0.6µg ビタミンD:11.2µg
食塩相当量:1.9g 食塩相当量:1.3g
(有塩バターの場合) (ソフトタイプマーガリン家庭用の場合)
賞味期限の違い
バターはマーガリンより保存期間がずっと短いのです。マーガリンは長期間の保存が可能です。
バターは未開封であれば、約6か月で冷蔵庫で保存可能ですが、開封すると約2週間しか持ちません。
マーガリンは未開封で6~10か月、開封すると約1か月の保存期間です。
価格の違い
バターとマーガリンの価格は2〜3倍と圧倒的にバターの方が価格が高いです。
大量に料理を作る場合等にはコストを考えるとマーガリンを使用する場合が多くなっています。
バターとマーガリンの使い分け
バターの使い方
バターは断然風味が良いので、風味を効かせたい料理の場合に使います。加熱してもバターの場合は風味はあまり損なわれません。マーガリンの場合は原料は植物油なので、溶けると風味もなくサラダ油等とあまり変わらない状態になります。コクが欲しい時の炒め物などの料理にはバターを使うとよいでしょう。
マーガリンの使い方
マーガリンは低温でも固くなることはありません。他の材料と混ぜ合わせる場合や、そのまま塗る場合には柔らかいマーガリンの方が使い易いでしょう。また、ケーキやクッキー等のお菓子を作る時も、マーガリンのほうがサクサク感や口当たりが軽く仕上がります。 ですから、作るものによってバターかマーガリンと使い分けるといいでしょう。
そして、料理をしてからの保存期間もバターとマーガリンを使った場合には差が出てきます。長期保存したいクッキーやビスケットの場合はマーガリンを使用することが多いようです。
どっちがいいの?
健康面では圧倒的にコレステロールの低いマーガリンが優位ですね。価格の安いのもマーガリンです。
なので、日常はマーガリンに軍配があがるでしょう。しかし、マーガリンの製造過程でトランス脂肪酸が含まれてしまうのです。このトランス脂肪酸がやっかいで食べ続けると以下の症状を発症させます。
・善玉コレステロールが減らし、悪玉コレステロールが増やす。
・心臓病のリスクを高める。
・高血圧、糖尿病、突然死、メタボ化のリスクが高まる。
・食品から摂取するべきではないもの。
欧米では、すでに国の規制が入っており禁止されている食品なのです。日本では摂取量が少ないという理由でまだ食品として認可されています。コレステロールが少ないといって喜んで食べていたら、別の病気になってしまうという可能性を秘めています。こわっ。
まとめ
ざっくりでしたが違いが分かったと思います。日常の上手な使い分けをすれば良いのかなと思います。
しかしながら、私的には固形の油を使用するならバター派です。普通に炒め物などの料理をする時はサラダ油やオリーブ油などの液体油を使うようにしています。日本ではマーガリンは食品許可されているとはいえ、ちょっと怖い気がしています。バターの代用でマーガリンが作られましたが、マーガリンの代用は普通の油で良いと私の中で落ち着きました。では。
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