おこもり生活が長引いてお店のバター不足が続いていますね。私はバター派なのでマーガリンは使いません。なので少々高くてもバターを買っています。今回、いつものバターが売り切れていての別のバターを買いました。味が違う⁈と思ったら輸入バターで製造方法も違っていました。今回はこの違いをご紹介します。
バターって種類あるの?
2種類あります。
「発酵バター」と「非発酵バター」があります。
見た目はまったく一緒です。あらら、並んでいてもわかりません。どう違うのかの説明をしていきましょう。
バターの歴史
もともとバターは日本にはない食べ物でした。バターの発祥は定かではありません。紀元前のヨーロッパ、イスラエルの遺跡やメソポタミアの遺跡からバター作りの記録が発見されています。一方、日本では明治時代から本格的に食べられています。もとは中国から入ってきたのが最初のようです。ヨーロッパのバターは「発酵バター」で中国からのバターは「非発酵バター」です。
昔は冷蔵の技術が発達していなかったので、原料の牛乳を扱っている途中で自然と発酵してしまいバターとなっていました。しかし、中国から入ってきたバターはすでに技術が進み、発酵していないバターが入ってきたため、日本ではそのまま非発酵バターが一般とされたようです。
発酵バター
発酵バターの現在の作り方は、牛乳やクリームに乳酸菌を加えて、ゆっくりと発酵させて成型します。昔は、冷蔵技術が未熟だったため作業にも時間がかかり自然と発酵が進んでバターになったようですが、そのままダメになってしまうこともあったのではないでしょうか。
非発酵バター
生乳からクリームと水分を分離して、そのクリームを撹拌し脂肪同士を合わせて練り上げ、食塩を加えて製造されます。基本的にはこの製法は発酵バターも非発酵バターも変わりません。現代技術によって発酵させずとも均一に脂肪分をまとめることが可能になった日本ではこちらが主流になっています。
日本人的な表現になりますが、漬物のぬか漬けと浅漬けをイメージすると良いでしょう。どちらが優秀というわけではありません。好みになってきます。
バターの賞味期限
発酵バターは、非発酵バターと比べると乳酸菌を使用しているので傷みやすくなります。そのため賞味期限も短くなります。鮮度のあるうちに食べきりましょう。
原材料は?
発酵バターも非発酵バターも原料は「生乳」で同じです。
しかし日本のバターの規格では、脂肪分80%以上であれば「バター」と称してよいと定められています。それに対して、フランスでは、ほとんどのバターの脂肪分が日本規格より多い82%〜84%です。つまり、発酵バターの方が脂肪分が多いということになります。脂肪分が多い分、カロリーは高く濃厚な状態になります。この脂肪分の量も発酵バターと非発酵バターの違いになります。
成分の違い
発酵バターとの大きな違いは、「乳酸菌」です。
乳酸菌には、腸内環境の整腸作用や免疫力を高める効果があります。ただし、熱にも弱いので調理で火を加えてしまう効果は激減するでしょう。ましてや使用量に対しての効果は期待できません。気にする必要はないでしょう。
バター自体が動物性脂肪なのでカロリーが高いイメージがあります。しかし、マーガリンやオリーブオイル等と比べると低カロリーです。これらの食物性脂肪と比べると、身体に良くないというイメージがありますが、バターは調理の幅を広げてくれます。
まとめ
日ごろ、国産のバターの味に慣れていますので輸入バターを食べた時は「なんか違う」と感じました。やはり、国産のバターは日本人に合うようになっていますね。けれども、輸入バターはそのままフランスパンに塗って食べたり、魚などのムニエル料理に使用すると格段に美味しくなりますね。でも、やっぱり高いです(汗)。フランス製のECHIRE(エシレ)のバターは最高です。食べる用途や調理に合わせて使い分けるのも良いと思います。ひとつ上の生活ができるかしら?
ではではまた!!
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